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ストレプトスポランギウム(東京都) [CA]
2022/08/03(水) 13:03:57
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中2同級生刺殺、報告書を事実上公表しない決定 遺族の同意得られず
埼玉県所沢市で2019年、市立中学2年の男子生徒が同級生の少年に刺されて殺害された事件で、
市教育委員会は市の第三者機関がまとめた調査報告書を事実上公表しないことを決めた。
中島秀行教育長が2日、記者会見で明らかにした。被害生徒の遺族の同意が得られなかったという。
教育現場での重大事件の調査報告書が公表されないのは異例。
市教委によると、今回の方針を県教委に相談したが、問題はないという返答だったという。
事件は19年7月5日に発生。加害少年が自宅で被害生徒を刺殺した。
加害少年が学校の担任教諭に、被害生徒との関係を事前に相談していたため、
市教委は、市のいじめ問題対策委員会(委員長・菅野純早稲田大学名誉教授)に調査を委ねた。
担任や校長らへの聴き取りは、スクールロイヤーとして実績がある弁護士や
東京都の学校カウンセラーを務める臨床心理士ら4人が実施した。
調査報告書は昨年11月に市教委に答申された。事件が起きた学校の教員や市内の他校の校長らに配られた。
答申の9カ月後に会見を開いたことについて、市教委は
「事件の原因や経過がきちんと伝わるように(遺族と)調整を試みてきた」と説明。
遺族の合意が得られず、事件の具体的な調査内容については「生徒間の関係性に関わってくる」と、
すべて非公表とした。
公開したのは、91ページある調査報告書のうち「組織的対応のためには連携が重要である」など、
今後の一般的な取り組みや提言を記した14ページのみで、市のホームページにもアップした。
事件が起きた中学では、17年と18年にも生徒が自殺しており、3年連続で生徒が死亡する事態になっていた。
市教委は何らかの要因があったのかについての調査内容も公表しなかった。
中島教育長は会見で
「具体的な内容は公表できないが、(この学校では)教員が場当たり的な取り組みになり、
組織的な対応がなされていなかった。管理職のリーダーシップも取られていなかった」と話した。(岡本進)
https://news.yahoo.co.jp/articles/972efcc42b1a0bb8ce108bdf227eadb77749a911