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逢いみての… ★
2021/06/19(土) 23:27:32
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5月25日、東京都・青海ふ頭で特定外来生物「ヒアリ」150匹が確認されたとの報道があった。青海ふ頭ではここ数年、毎年発見されていて、名古屋港では昨年末に女王アリが数十匹見つかっている。
ヒアリが日本で初めて発見されたのは2017年。当時は「殺人アリ上陸!」と連日、センセーショナルに報じられたものだが……飽きたのか、慣れたのか、忘れたのか。4年がたち、ヒアリへの関心は薄れてしまっている。とはいえ、ヒアリが極めて厄介な生物であることに変わりはない。
そこで改めて、ヒアリの危険性について九州大学持続可能な社会のための決断科学センター准教授で、20年以上ヒアリの研究をしている「アリ先生」こと村上貴弘氏に話を聞いた。近著『アリ語で寝言を言いました』には、様々なアリたちの驚くべき社会が紹介されていて、愛しささえ感じてしまうが、やっぱりヒアリには出遭いたくない――。
――今年もヒアリが見つかりました。これってもう定着しているのでは?
村上:ヒアリが定着しているかどうかは、巣が見つかり、個体数が5000以上で女王アリが新しく誕生しているかどうかが一つの判断基準になります(あくまで目安ですが)。1年程度、その場所に居続けると定着していると考えます。いまのところ環境省は、発見されたのは外から来た個体であり、女王アリが見つかった名古屋でも定着との判断はされていません。でも、油断できない状況であることは確かです。
――ヒアリって、やっぱり怖いんですか?
村上:20年以上前にアメリカのテキサスでヒアリの被害を見たとき、これが日本に来たら大変なことになると思いました。いちばん心配されるのが健康被害で、ヒアリは2種類の毒をもっているんです。皮膚が腫れるソレノプシンという毒と、アナフィラキシーショックを起こすたんぱく毒です。
僕は世界各地で60回以上ヒアリに刺されてきました。スズメバチに比べたらそれほどではありませんが、線香の火を押し付けたような嫌な痛みがありますし、アメリカや台湾、中国では死者が出ています。
――2017年当時も「殺人アリ」といわれました。
村上:確かにアメリカでも「Killer Ant」と呼ばれています。でも、百発百中で死ぬわけではありません。
――先生も生きてますしね。
村上:問題なのは、山や林の中に多く巣をつくるスズメバチと違って、ヒアリは芝生や緑地、畑など人の生活圏で巣をつくることです。公園で遊んでいる子どもが刺されるといったケースが多いんですよ。また、畑地にも巣をつくりますので、農作物を荒らしたり、家畜の牛を刺して牛乳の出が悪くなったり。こうした経済被害は決して小さな額に収まりません。
https://nikkan-spa.jp/wp-content/uploads/2021/06/murakamitakahiro.png
アリの巣を食べる村上貴弘氏
――健康被害と経済被害ですね。
村上:繁殖力が強いので、在来の昆虫などに影響が及び、生物多様性が減って環境を変えてしまうことも問題です。それがめぐりめぐって農業被害に及ぶこともあります。
外来生物全般にいえることですが、環境の変動に強いというのもヒアリの特徴のひとつです。さすがに北海道は定着できないだろうといわれていますが、いったん、入ってきたら北関東・東北南部くらいまでは定着する可能性は十分にあります(アメリカでは年間5000億?1兆円の経済被害が出ていると推計されています)。
――福島県くらいまでは余裕なんですね。
村上:基本的には、熱帯由来のアリなのですが、地球温暖化の影響もあり、日本だと福島県周辺までは定着可能エリアだと推定されています。温暖化の影響だけではなく、ヒアリ自体が繁殖力が強く、環境変動への対応力もあり、そのうえ、引っ越し上手ですから。
――引っ越し上手?
村上:あたたかいところが好きなので、建物内のモーターやトランスなどの電気設備の中に集団で入り込んだりします。アメリカのテキサスではヒアリが原因の停電や火事は頻繁にありました。たとえばヒアリのいる港に自家用車を駐車させておくと、2時間もあればトランクの中に入り込めるでしょうね。
https://nikkan-spa.jp/wp-content/uploads/2021/06/hiarikankyosyo.png
ヒアリの特徴(働きアリ)
続く
以下ソース
https://nikkan-spa.jp/1760904
★関連板★
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ヒアリが日本で初めて発見されたのは2017年。当時は「殺人アリ上陸!」と連日、センセーショナルに報じられたものだが……飽きたのか、慣れたのか、忘れたのか。4年がたち、ヒアリへの関心は薄れてしまっている。とはいえ、ヒアリが極めて厄介な生物であることに変わりはない。
そこで改めて、ヒアリの危険性について九州大学持続可能な社会のための決断科学センター准教授で、20年以上ヒアリの研究をしている「アリ先生」こと村上貴弘氏に話を聞いた。近著『アリ語で寝言を言いました』には、様々なアリたちの驚くべき社会が紹介されていて、愛しささえ感じてしまうが、やっぱりヒアリには出遭いたくない――。
――今年もヒアリが見つかりました。これってもう定着しているのでは?
村上:ヒアリが定着しているかどうかは、巣が見つかり、個体数が5000以上で女王アリが新しく誕生しているかどうかが一つの判断基準になります(あくまで目安ですが)。1年程度、その場所に居続けると定着していると考えます。いまのところ環境省は、発見されたのは外から来た個体であり、女王アリが見つかった名古屋でも定着との判断はされていません。でも、油断できない状況であることは確かです。
――ヒアリって、やっぱり怖いんですか?
村上:20年以上前にアメリカのテキサスでヒアリの被害を見たとき、これが日本に来たら大変なことになると思いました。いちばん心配されるのが健康被害で、ヒアリは2種類の毒をもっているんです。皮膚が腫れるソレノプシンという毒と、アナフィラキシーショックを起こすたんぱく毒です。
僕は世界各地で60回以上ヒアリに刺されてきました。スズメバチに比べたらそれほどではありませんが、線香の火を押し付けたような嫌な痛みがありますし、アメリカや台湾、中国では死者が出ています。
――2017年当時も「殺人アリ」といわれました。
村上:確かにアメリカでも「Killer Ant」と呼ばれています。でも、百発百中で死ぬわけではありません。
――先生も生きてますしね。
村上:問題なのは、山や林の中に多く巣をつくるスズメバチと違って、ヒアリは芝生や緑地、畑など人の生活圏で巣をつくることです。公園で遊んでいる子どもが刺されるといったケースが多いんですよ。また、畑地にも巣をつくりますので、農作物を荒らしたり、家畜の牛を刺して牛乳の出が悪くなったり。こうした経済被害は決して小さな額に収まりません。
https://nikkan-spa.jp/wp-content/uploads/2021/06/murakamitakahiro.png
アリの巣を食べる村上貴弘氏
――健康被害と経済被害ですね。
村上:繁殖力が強いので、在来の昆虫などに影響が及び、生物多様性が減って環境を変えてしまうことも問題です。それがめぐりめぐって農業被害に及ぶこともあります。
外来生物全般にいえることですが、環境の変動に強いというのもヒアリの特徴のひとつです。さすがに北海道は定着できないだろうといわれていますが、いったん、入ってきたら北関東・東北南部くらいまでは定着する可能性は十分にあります(アメリカでは年間5000億?1兆円の経済被害が出ていると推計されています)。
――福島県くらいまでは余裕なんですね。
村上:基本的には、熱帯由来のアリなのですが、地球温暖化の影響もあり、日本だと福島県周辺までは定着可能エリアだと推定されています。温暖化の影響だけではなく、ヒアリ自体が繁殖力が強く、環境変動への対応力もあり、そのうえ、引っ越し上手ですから。
――引っ越し上手?
村上:あたたかいところが好きなので、建物内のモーターやトランスなどの電気設備の中に集団で入り込んだりします。アメリカのテキサスではヒアリが原因の停電や火事は頻繁にありました。たとえばヒアリのいる港に自家用車を駐車させておくと、2時間もあればトランクの中に入り込めるでしょうね。
https://nikkan-spa.jp/wp-content/uploads/2021/06/hiarikankyosyo.png
ヒアリの特徴(働きアリ)
続く
以下ソース
https://nikkan-spa.jp/1760904
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