【男性】「ついキレてしまう」の嘘 「キレる相手」を選ぶことのできる男たち 「怒りをぶつけても良い相手だからキレている」が正しい

1 逢いみての… ★ 2022/01/25(火) 23:23:57 ID:
―[モラハラ夫の反省文]―

 DV・モラハラ加害者が、愛と配慮のある関係を作る力を身につけるための学びのコミュニティ「GADHA」を主宰しているえいなかと申します。

 僕自身もDV・モラハラ加害者です。そのせいでたくさんの人を傷つけ、仕事や家庭が破綻寸前になり、ようやく自身の加害行為、それを生み出す加害的な思考・価値観を自覚しました。現在は日々自分の言動を改善しながら、妻と関係を再構築させてもらっています。

 この連載では、僕自身の経験や当事者会での気づきを共有していきます。職場や家庭でモラハラに苦しんでいる方々、無自覚に加害を行っている方々の参考になれば幸いです。

 GADHAでは、毎月数百もの悩み相談と回答のメッセージがslack上で行き来します。たくさんの悩みがありますが、その1つが「キレてしまうことは気づいたらやってしまうことで、止めようがないのではないか?」というものです。

 しかし、実際には多くの加害者が変容を進めるにつれて「キレる」ことはどんどん少なくなります。

 更には「あんな小さなことでいちいちキレるような人間と関係を続けたいわけがないですよね」と振り返って、パートナーが自分から離れてしまった理由を理解する人がたくさんいます。

「キレてしまう」ことについては色んな考え方ができますが、まず一番最初に指摘する必要があるのは「いや、あなたはキレる相手を選んでますよね?」ということです。

 嫌なことがあったり、不満があったり、相手の言うことに腹を立てた時、その状況において何も考えずにいきなりキレてどんな人にも大声を上げる人などいません。少なくとも、GADHAにきている人でそういう人はいません。

「キレていいかどうか」選んでキレているのがまずこの事実だけでわかります。そして、それゆえに「キレてしまうからどうしようもない」が間違った認識であることも即座に理解できます。

「お前が俺をキレさせた」という人がいますが、それは嘘です。「キレる」かどうかは、その本人が主体的に意思決定しています。「お前が俺をキレさせた」というのは、自分の行為の責任を相手に押し付ける卑怯な嘘です。

 このような基本的前提に立った上で、人はどうやったらキレない人になれるのでしょうか。GADHAでは複数の考えを組み合わせて説明しますが、ここでは最もシンプルな理屈を述べたいと思います。

 そのためには、そもそも怒りという感情について考える必要があります。GADHAでは「怒りは二次感情」だと考えます。怒りが生じる時、ほとんどの場合は傷ついています。傷つきや悲しみがあり、それに対して「このような扱いは不当である」と感じ、その不当だという感情を怒りと呼びましょう。

 ここで、同じことが起きても場合によって怒りが湧いたり湧かなかったりする理由がわかります。傷つきや悲しみがあっても、「不当だ」と思わなければ怒りにはならないのです。しかし、傷つきや悲しみは残ります。

 例えば上司や先輩などに叱責されることは傷つくことです。しかし上下関係を意識することの多い加害者は、上下という関係がゆえにそのような叱責は「正当だ」と考えます。上が下を責めること、間違いを指摘すること、そういったことは自然で当然のことです。

 ですから悲しみや傷つきが、怒りには容易に転じません。これが、上司や逆らってはいけない人にはキレない理由です。

 しかし、そうであっても叱責されたことによる傷つきや悲しみはあります。問題はこの傷つきや悲しみをどのように癒すかです。癒すことなしには、その傷つきはずっと残り続けるからです。

 傷つきを癒す一番の方法は、誰かにそれをシェアして、受け止めてもらうことです。「そんなふうに言われたら傷つくね」「頑張ってやったのに、何も認められないと虚しく、自分の存在価値がないように感じてしまうよね」というように(GADHAではこれを情動調律と呼びます)。

 なぜこれによって傷つきが癒されるのでしょうか? 傷つきとは、解釈の不一致と強要のことだからです。人が傷つくときは、必ず「自分の解釈」と「他者の解釈」のズレと遭遇し、かつ自分の解釈が尊重されず、一方的に決定されるときです。

続く

以下ソース
https://nikkan-spa.jp/1807304

2 逢いみての… ★ 2022/01/25(火) 23:24:15 ID:
 例えば「自分は頑張った」つもりなのに「お前のせいで余計な仕事が増えた。能無しだな」などと言われると、本当に辛いのです。それは傷つくことです。解釈の不一致があり、かつ一方的にどちらかがその解釈を固定化し一方がそれを甘受するしかないからです。

 ですから、誰かに自分の解釈を共有し、それを尊重された時、人は安心し、癒されるのです。自分の解釈が安定するからです。

 しかし、加害者には明確な特徴があります。それは自分の感情をうまく認識できず、全てをイライラやムカつきとして捉えてしまうということです。そこには本当は悲しみや傷つきがあるのに、それをうまく理解できないのです。

 そうすると誰かにそれを共有して受け止めてもらう依頼ができません。自分が本当は何を感じ、何を受け止めて欲しいのかもわからないからです。しかし、傷つきはそこにあります。そのような人間はどうすればその傷つきを癒せるでしょうか。

 もうお分かりだと思います。それは「自分が相手に解釈を強要すること」です。 これによっても、解釈が安定するからです。そして、これこそが「キレる」に繋がる理路なのです。

 よくDV被害者の方は「加害者が何に怒るのか予想できなくて怖い」「それがコロコロ変わる」ともおっしゃいます。その背景はいまや明確です。

 加害者がキレるポイントは「なんでも良い」のです。自分の解釈を相手に無理矢理強要し、相手の感じ方や考え方を捻じ曲げること、「自分の思い通りに感じ考え行動させること」「それによって自他の解釈を一致させで安心すること」が目的だからです。

 仮にキレるという行為をこのように理解すると、キレないようにするための方法はたくさん思い浮かびます。

・自分の傷つきや悲しみを認められるようにする
・適切に愚痴をこぼし、甘え、頼る力を身につける
・上下関係の中での一方的な強要と甘受意外にも、人には対等な関係があることを知る
・他者と一緒に共有可能な解釈を作る能力を身につける

 GADHAでは、これらはどれも「能力」であり学習可能だと考えます。性格だとか人格だとかを理由に学べないと考える立場がありますが、僕はそう考えません。

 時に加害者の人は「キレないように我慢するなんて無理だ」と言います。しかし、実は我慢するという考え方は根本的にズレている、とGADHAでは考えます。

 上記の方法は全て「怒りを我慢する」こととは全く別のことです。そうではなく、むしろ「傷ついていることを認める」ことから全てが始まることを示唆しています。

「傷ついていることを認める」にはどうしたらよいか、ということが次の疑問になるでしょう。もっと深く問い直すならば「なぜ、加害者は自分が傷ついていることがわからない、認められないのか?」と言い換えることができるかもしれません。

 本記事では文字数の都合でGADHAの理論を大幅に簡略化してお伝えしているため詳細は書けませんが、その背景には以下のようなことがあるとGADHAは考えます。

・養育環境において傷ついていることが認められなかった
・例えば「甘え」だとか「弱い」だとか言われてきた
・男はこうあるべきといったジェンダー観が背景にある場合も
・傷つきを認めると評価されない部活や学校や職場の制度の影響

 このような意味においては、加害者とは生まれ育った家庭・社会環境において「弱さを認めない方が良い」と育てられ、結果として「他者を支配することでしか自分をケアできない」人間になってしまったと言うことができます。

 しかし、そのようなケアの方法は持続不可能です。なぜなら、そのような不器用で暴力的なセルフケアに巻き込まれる人間からすれば、その関係は地獄そのものだからです。

 キレてしまうという人も、上記の能力を身につけることで、いつのまにかキレなくなっていきます。自分も他人も傷つく存在であることを認め、そのケアを依頼し、してもらえたら感謝し、相手の傷つきをケアし、それに感謝してもらう関係に生きる幸福を知るからです。

 それは「我慢する」というようなネガティブな変化ではなく、むしろ他者と生きる幸福を知ることに他なりません。

続く

3 逢いみての… ★ 2022/01/25(火) 23:24:28 ID:
<被害者のためのDV・モラハラを見抜くポイント>
もしもあなたのパートナーが「いつもよくわからないことでキレる」「言うことがコロコロ変わる」ため、一緒にいると常に不安でおどおどしてしまう場合は、すでに被害を受けている可能性があります。特に、あなたの愚痴や弱音を受け止めず「それは甘え」と断ずるようなタイプには要注意です。あなたがいくら相手に忖度し、気を遣っても、感謝やケアが返ってくることはありません。

<加害者のためのDV・モラハラを自覚するポイント>
もしあなたが「キレてしまうのは仕方ない」と思いつつも「キレることで、周りから人がいなくなってしまう」と感じているのであれば、必ず変わることができます。キレてしまうのは仕方がないことではありせん。

 あなた自身が誰かと ー 職場の同僚や部下であれ、パートナーであれ、お子さんであれ ー 幸せな人生を生きるために、学ぶことで変わることができます。すでにたくさんの同じ悩みを持った人(警察や児童相談所を呼ばれているレベルの人)が大きな変容を遂げています。

4 夜更かしなピンクさん 2022/01/25(火) 23:35:36 ID:
男に限る話かなぁ?

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